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『からくり夢時計』

  • 執筆者の写真: 司書になりたい
    司書になりたい
  • 2023年10月14日
  • 読了時間: 2分

#子育て

#思春期

#家族の絆

#ミートソース

#からくり時計


このお話の主人公は小学6年生の男の子。

思春期を迎え、父親や兄弟が煩わしくなり父子家庭で育った少年は無性に亡くなった母親が恋しくなります。

年の離れた兄から勉強するように怒られ喧嘩になった後、父親とも喧嘩になる。


しかしそれは、だれもが主人公を大切に思っているから。

私にも5年生になる子供がいます。

思春期を迎え、かなりやりにくい・・・

夫は単身赴任で離れて暮らしていて、パーキンソン病もあり体が不自由になりつつあります。

年の離れた夫ですので、娘のことも猫かわいがりです。

おかげで、思春期になっても父親のことは嫌わず大好きです。


でも、母親の私とは普段の買い物などは喜んでついてくるものの、注意すれば無視、

本気で怒れば大げんかです。


主人公の男の子は自分が生まれたころにタイムスリップし、生前の母親とも会うことができます。

大好物もミートソースを作ってもらい、チーズをたっぷりかけて食べる場面。

うちの娘もミートソ-スが大好物です。

でも多めに作って冷凍して、食卓に並べると・・・。

「お母さんが、1から作ったミートソースがいい・・・」


・・・いや、それも手作りだけど・・・

・・・作り置きを冷凍したものだけど・・・


冷凍したものは水分が多くなるのか、何か違いがあるようでバレます。

親子げんかしながらも料理はお母さんの作ったものと言ってくれるのは、うれしいことです。

私は料理が苦手なのでお弁当も決まったおかずしか入れません。


ほんのり甘い卵焼き、湯がいたブロッコリー、プチトマト、子供用のウインナー・・・


お気づきでしょうか?

そう、料理は卵焼きのみほんのり甘いす。


それでもお弁当が好きと言ってくれる。

もっと手抜きな時は、ごはんに味付けのりを挟んだのり弁当。


テニスの1日練習など、家のお弁当でなくてもいい時でも

「お母さんのお弁当がいい」


嬉しい限りです。


そして自分がどれだけ家族から大切にされていたのかを思い知るのです。

私自身、両親には親不孝なことをたくさんしてきました。



思い当たることがあるからこそ、子ども目線の気持ちと親から見た気持ちがどちらも手に取るように分かり、後半は涙が止まりせん。


主人公の男の子の言葉に

「ずっとお母さんにだっこしてもらいたかった・・・」

胸に刺さる言葉でした。


6年生でも、高校生でもそんなこともあるのでしょう。

高学年の読書感想文にぜひおすすめです。

そして、ぜひ親子で読んでいただきたい本です。






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