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『探し物は図書室まで』

  • 執筆者の写真: 司書になりたい
    司書になりたい
  • 2023年10月13日
  • 読了時間: 2分

#司書

#羊毛フェルト

#レファレンスサービス

#子育て

#神社

#介護


数年前に本屋大賞になった本です。

悩みをかかえた人たちが図書室を訪れ、司書によるレファレンスサービスでおすすめの本を選んでもらいます。

1から5章で、それぞれ5人の悩める人たちが答えを見つけて踏み出すところまで書かれています。

何かにぶつかり、日ごろ図書室とは無縁の人たちが引き寄せられるように図書室でレファレンスを受ける、そんなところが大好きです。


特に印象的なのが3章、この場面の主人公は元雑誌編集者。

ファッション誌の編集をバリバリこなしてきた彼女が結婚・出産を機に別部署へ移動になります。

前の部署に未練もあり、降格のように感じてしまった彼女が子育てに向き合いながら新しい道を切り開きます。

子育てしながら、働いている人も多いと思います。

実際、私も子どもが小さいうちは近所の飲食店のお昼のパートとして勤務していました。

「今月はこれだけ働ける」

「今日は、休めない日」


そんな時に限って幼稚園から

「○○ちゃん、お熱です」・・・。

そんなことが月1回くらいのペース。


昼のランチ時間をなかなか抜けられず、少々嫌味を言われながらもどうにか早めに上がらせてもらい、迎えに行っていました。

そこから、次は今日から何日休まなければいけないか・・・

勤務の交代を誰かに頼まなければなりません。


結婚して12年で授かった子ども。

それでも大変なことは多く、この主人公と同じような気持ちでした。

でもそれを、マイナスにばかりとらえず、プラスにも持っていける。

それは自分次第なのだと。


働きたいのに、なかなか思うように働けない幼稚園の3年間でした。

小学校に上がってからは、両親との同居になり少し楽になると思ったとたん、すっかり丈夫になり熱で休むのも1年に1回か2回と、落ち着きました。


私の気持ちの持ち方が、知らず知らず子どもにプレッシャーをかけていたのかもしれません。

でも、家に見てくれる人がいないと、同じような気持ちになるのは誰でも同じです。

職場の融通が利きやすいところか、そうでないか。


わたしの夫はパーキンソン病なので、今後きっと介護が必要になるでしょう。

そして神社の仕事も、今は父とともにやっていますが、いづれは一人になる。

そう思うと、とても働きに出られるものではないと思い、在宅ワークに切り替えました。


まだまだ軌道に乗らず、いっぱいいっぱいです。

道は切り開いたばかり、まだまだ整備が必要です。



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