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『木いちごの王さま』

  • 執筆者の写真: 司書になりたい
    司書になりたい
  • 2023年9月29日
  • 読了時間: 1分
#北欧
#神様
#貧乏神
#感謝
#ファンタジー

子どもの頃、子ども文学集で読みました。

2人の女の子が森で木いちごの王さまに出会います。

北欧フィンランドを舞台にした短いお話の中に「バター付きのパン」「ほねつきチキン」、そしてお砂糖たっぷりの「木いちごのジャム」などおいしそうなメニューがいっぱいです。


子ども心においしそうなメニューにひかれながら読んだお話でした。

そして木いちごの王さまは年に一度、小さな虫の姿になること。

日ごろは王として君臨していますが虫となってしまう一日は取りに食べられるかもしれない。踏みつぶされるかもしれない。そんな不安な状況で暮らさなくてはなりません。

それは王として驕ることのないよう、神様からのメッセージでした。


どんなに力を持っても、それを当たり前だと思ってはいけない。

どんなに幸せであっても、それは当たり前のことではない。

毎日ご飯が食べられること。

家族一緒に暮らせること。

そして、毎日元気に暮らせること。

そんな当たり前のことに、感謝の気持ちを忘れないように。


日本の神様でいう貧乏神様は、人々の不自由のない生活を当たり前ではないと思い知らせるための神様です。

どんなことも当たり前ではない。

日々の感謝を忘れず生活しなければならないと、教えてくれる一冊です。




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